
還元気化水銀測定装置
RA シリーズ
RAシリーズのモデル
特長
RAシリーズは還元気化法を採用し、液体試料中水銀濃度分析をより高感度, 高精度かつ高効率に測定する目的で開発された装置です。
お客様のニーズに合わせ幅広いラインアップを揃えており、購入後のバージョンアップにも容易に対応できるようになりました。
マニュアル測定用としての検出器のみのモデルから、旗艦モデルとしては最大10ステップにのぼる煩雑な湿式前処理までも完全自動化したハイエンドモデルまで豊富なラインアップをご提供しています。
用途
主な測定対象試料としては、水道水, 水道原水, 工場排水, 河川水, 湖沼水, 雨水, 土壌 (溶出液および含有量) などが一般的ですが、排ガス吸収液, 底質, 食品や前処理を終えた検水としての生体, 医薬品などの測定も可能です。
測定フロー
測定対象は事前に試料中の水銀化合物を湿式前処理で2価の水銀イオン (Hg2+) に変換した試料です (JISK0102 工場排水試験法等をご参照ください)。
この湿式前処理後の試料に塩化スズ(Ⅱ)溶液を加えると、2価の水銀イオン (Hg2+) は0価の金属水銀に還元され、通気することにより水銀ガスとなります。
通気によって発生する酸ミストや水蒸気を電子冷却ユニットで除去した後、水銀の吸収波長帯である253.7nmの吸光度を計測します。
本シリーズには冷原子吸光法のほかに、原子蛍光法を採用した超高感度モデル (RA-4300FG+) もご用意しています。